2004年(平成16年)8月14日(土) 神戸新聞 掲載記事



 カビ取り剤に貝殻パワー 尼崎のベンチャー開発
2004/08/14

 尼崎のベンチャー企業が開発した洗濯槽のカビ取り剤「洗濯槽快」が売れている。ホタテ貝の貝殻を焼いてできる特殊なカルシウムが、クロカビの除去や除菌・脱臭に威力を発揮する。使い方は洗濯時に一緒に入れるだけと簡単で、特許を申請中。「環境に優しく手間要らず。忙しい現代社会にもピッタリ」とアピールしている。

 開発したのは「テイクネット」。一九九九年に竹中利和社長(52)が設立した。浄化装置などのバイオ関連商品を取り扱っていたが、食品添加物などに使用する貝殻焼成カルシウムの除菌効果に着目。同カビ取り剤を開発した。専門の検査機関による検査を経て、〇二年から販売を始めた。

 洗濯ネットに入れ、衣類などと一緒に洗濯する。特殊な繊維の袋から溶け出した貝殻焼成カルシウムの粉末が水と化合。活性酸素が発生し、除菌効果を生む。脱水時にも取り出す必要はなく、一袋で三十回程度は使用できる。天然原料のため衣服も傷めないという。

 展示会などに積極的に出展するうちに口コミで評判が広まった。現在は全国の大手雑貨店や生活協同組合、インターネット商店街の「楽天」などでも取り扱う。近畿のクリーニング生活衛生同業組合加盟四千店でも販売する予定。

 貝殻焼成カルシウムは、レジオネラ菌や大腸菌などの抑制にも効果があるといい、竹中社長は「おふろや池用の商品も開発していきたい」と意気込んでいる。価格は三十グラム入りで四百九十三円。同社TEL06・6414・0330

(山本哲志)                                                                                              


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