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大阪府クリーニング生活衛生同業組合 大阪府クリーニング研究所
所長 桑野富夫氏の試験調査の考察 |
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アルカリ緩衝作用により蛋白質を凝固させる可能性もあり、ココアミルク汚染布の洗浄性が低い結果となっていることから、ココアミルク汚染布と高温焼成カルシウム溶解液を入れ精製水を足したものを準備し放置し状況を確認してみた。
1時間放置するといずれも茶色く変化することから色素の溶出が確認できる。
また、ネスレル試薬(蛋白質・アミノ酸生成物検出試薬)を抽出液に滴下するといずれも反応があることから蛋白質も溶出していると考えられる。
洗浄試験において良好な結果が出ないことは、接触時間が短く蛋白質の溶出まで至っていない可能性と同時にココアに含まれるポリフェノールがアルカリによって凝固し残留及び発色していることが考えられる。 |
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