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どんな効果がありますか?
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溶剤中に溶け込んで除去できない脂肪酸を吸着して除去するので、溶剤の嫌な臭いをとり、洗いあがった衣類に臭いを残しません。
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使い方は難しいですか?
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ボタントラップに入れておくだけです。
10kg/Wの場合、1個入れておけばどんどん脂肪酸を吸い取ってくれます。
(タンク容量200リットル未満で1個)
ベースタンクへ入れる場合は、「ドライで爽快」に紐をつけ溶剤循環ポンプに吸い込まれないよう、片側を機械にくくり付けておいて下さい。
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フィルターがあるから大丈夫では?
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フィルターに入っている脱酸剤の量は限られています。
例えば、酸価が0.5だったとしたらフィルターを交換しても0.4まで下げるくらいしかできません。「ドライで爽快」なら脂肪酸を吸着することで酸価を最大0.1まで下げることができます。(蒸留器の設備があり、溶剤・フィルターなど液管理を徹底している場合)
但し、酸価測定での酸価値は目視での、測定判断となります。
例えば酸価が0.6以上の目視数値になると溶剤のみならず、フィルター、配管並びにベースタンクなどの機械全体での脂肪酸の汚染が、進んでいる状況となります。また、フィルターには色々な種類がありますが、脱酸剤などの入っていないペーパーだけのフィルターは、臭い吸着と酸価の低減はあまり効果を期待できません。
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補助でカーボンや脱酸剤を入れてあるから大丈夫では? |
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脂肪酸はカーボンではほとんど除去されません。
除去には酸化アルミナなどが必要ですが、吸着量が少ないので「ドライで爽快」と同様の効果を出すのには、酸化アルミナなどを大量に使用する必要があります。
大量に使用することで、特別管理産業廃棄物の量も増やし、廃棄コストを上げることとなります。
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蒸留器で常時蒸留しているから大丈夫では? |
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蒸留器は優れたろ過装置ですが、石油系ドライでは問題があります。
脂肪酸はそれぞれ沸点(揮発する温度)が異なり、特に腋臭や靴下のすえた臭いの元になるような低級脂肪酸は、石油溶剤よりも沸点が低く、蒸留しても溶剤より先また溶剤と一緒にタンクに戻ってしまうので、残念ですが蒸留での除去は完全とは言えません。
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他の脱酸剤との違いは? |
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効果が早いのが特徴です。
粉末ですから水分の発生もありません。また、反応することで発色や発熱の心配はありません。
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「ドライで爽快」の一番効果のでる使い方は? |
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ご使用中の石油ドライ機の溶剤管理を徹底しておられる場合は、即効性があり1週間以内で、臭気と溶剤の酸価で顕著に判断していただける効果を発揮いたします。
効果が発揮されていない条件としては、
@ フィルターを基準以上で使用している。
A ドライ機の清掃をしていない。
B ドライ溶剤の新液の追加・入れ替えをあまりしていない。
などの理由が考えられます。
「ドライで爽快」をはじめてお使いになる時に上記が満たされていない場合は、フィルター・ヘドロ・機器本体また配管などに効果を奪われ、ドライ溶剤への酸価低減の効果が出ない場合があります。
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溶剤管理は、フィルターの交換、ドライ機の清掃(ヘドロなど)また、新液の追加・入れ替えを1つの目安として「クリーニング業に関する標準営業約款」に記載されている「適正なドライクリーニング洗浄液」が最低基準になると考えられます。ドライクリーニングの品質向上の意味からは、カートリッジ方式で繰り返し洗浄を実施した場合、溶剤の透過率・酸価・NVRとも推奨値ギリギリか下限の繰り返し洗浄回数は、210ワッシヤーが目安となります。
日本クリーニング用洗剤同業会調べ、
クリーニングニュース2005年9月号 掲載 |
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